業務案内[海外]中近東
エジプト国 小規模農家の市場志向型農業支援プロジェクト
|
2014年~2019年
エジプト国における農業は、GDPの約13%(2011) 就業人口の約29%(2012) を占めており、重要産業の一つとなっています。特に上エジプト地域では農業セクターの就業者が約53%に上り、同地域の重要産業となっており、エジプト全人口の21.6%を占める貧困層のうち6割が同地域に居住しています。加えて、同地域に位置するミニア県、アシュート県では、農家の9割近くが3フェダン(1.26ha)未満の農地しか所有していない小規模農家です。 そこで、本プロジェクトではミニア県及びアシュート県において、市場志向型アプローチ(市場ニーズに沿った作物生産と販売を通じて、農業所得の増加を目指すアプローチ)に基づいた小規模農家の農業の改善と、そのための行政による普及システムの強化、普及員及び農協職員の能力向上に取り組むことで、対象地域における小規模農家の所得向上を目指しています。 具体的には、1)市場志向型アプローチに基づいた普及フローの確立、2)付加価値の高い農産物を生産する技術の開発・検証、3)農業の活動計画策定・実施能力の強化、4)市場志向型アプローチに基づく営農手法の拡大、を目指して市場調査研修や買付業者とのビジネスマッチング、営農研修、ジェンダー研修等を実施し、小規模の農家の所得向上に向けた活動を行っています。
|