国内事業の役割
九頭竜川水系桝谷川を堰き止め、農業用水を主体とし、上水・工業用水及び治水をも目的とした中心遮水ゾーン型ロックフィルダムです。 このダムは、農業土木事業では国内最大級の規模を誇っており、当社のフィルダム設計技術の集大成といえます。完成まで20年以上、事業計画/基礎調査から基本設計/実施設計、施工時の技術支援まで一貫したコンサルティングを行いました。
愛知用水は、知多半島の水不足解消のため、久野庄太郎(当社初代社長)らが立ち上がり、国を挙げてのプロジェクトとして幹線水路112km、支線水路1,012kmの用水路及び牧尾ダムの建設等が進められました。その後、二期事業では、水路、バイパストンネル等の設計から携わり、都市化された地域との共生に配慮した水路設計を行っています。また牧尾ダムの堆砂対策も担当しました。
[1957~1961年・二期事業1982~2007年]
洪水による災害の未然防止と農業生産性の維持、農業経営の安定化を図るために、琵琶湖に注ぐ一級河川野洲川に建設された堰長 220mの両岸取水の可動堰です。洪水吐に採用したゴム引布製起伏堰4門は、国内最大級の規模を誇ります。また、野洲川に生息する魚類の移動に配慮した魚道を採用しました。当社は、構想策定から参加し、基本設計、実施設計を担当しました。
近畿農政局 [1997~2001年]
海外事業の役割
ミンダナオ島において、支援が十分に行き渡らず、長年開発から取り残されてきた入植地域を対象とし、貧困の削減と持続的な開発を実現させるために1インフラ整備(灌漑・給水・道路等)の農業/環境保全(農業生産性向上・畜産・林業開発)3組織開発を主要コンポーネントとする総合農村開発事業を実施しました。
国際協力銀行/フィリピン政府 [2003~ 2008年・二期事業2015年~]
ルワンダ共和国はアフリカで最も人口密度が高く、世界でも厳しい貧困状況に置かれている国の一つです。深刻な食糧不足を改善する事に加え、貧困削除のための生計向上や生活改善を目的として、丘陵地の営農技術改善、土壌保全、湿地開発等を行なう農業・農村開発のためのアクションプランの策定を実施しました。
国際協力機構 [2006~2012年]
タウンサ堰はインダス本川に位置し、インダス灌漑システムの基幹施設として、灌漑用水の供給や道路、鉄道、パイプライン等の敷設により重要な役割を果たしてきました。しかし建設後45年が経過し、老朽化が著しく進んでいるため、堰の機能回復を目的に当社が設計調査を行い、無償資金協力で改修事業を実施しました。
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国際協力機構 / パキスタン政府
[2004~ 2009年]