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農業水利施設のアセットマネジメント

二千年にわたり、先人が築き上げてきたわが国独自の水利体系。

 
この狭い平野に敷きつめられた総延長約40万km(地球10周分)の水路網は、水田だけでなく、豊かな生態系を育み、洪水を防ぎ、人々の四季折々の生活を支える用水として、潤いに満ちたわが国の社会を形成してきました。
 
 
幕末に日本を訪れた多くの外国人は、この高度な技術を駆使した水利システムに驚き、水路によって形作られた緻密な水田社会を絶賛しました。ビルが建ち並び、新幹線が走る時代になっても、これらの水路はほとんど流路を変えることなく農民の手によって守られ続けてきました。
 
 
そして、迎えた21世紀。世界の食料問題は切迫し、これまでの大量生産・大量消費社会は、循環型社会への転換が求められています。この水路網によって造られたわが国の「農―水田」は今、安定した食料供給の基盤として、また、自然の循環を促進する営みとして、国内外から脚光を浴びつつあります。
 
 
水こそ未来永劫、あらゆる社会の、あらゆる生活の、そしてあらゆる産業活動の源泉です。その循環を支えてきた農業水利施設は「紛うことなき日本の資産」と言っても過言ではないでしょう。
 
この資産を次世代にも継承していきたい。
 
 
 
※ページ上部イメージ写真:「通潤橋」熊本県 Photo by (C)Tomo.Yun (http://www.yunphoto.net)
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