業務案内[海外]アフリカ(東・南)
ルワンダ国 東部県農業生産向上プロジェクト
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2010年~2013年
ルワンダ国(以下「ル」国)は人口密度が約380人/km2とサブサハラアフリカにおいて最も高く、一世帯当たりの平均農地所有面積が0.76ha以下と小規模な農業が営まれています。また、耕作地の80%は傾斜5~55度の斜面であるなど丘陵地の多い地形です。丘陵地では、灌漑へのアクセスが限られて天水に依存した農業のため、有効な営農体系が確立しておらず、生産性・収益性が低い状況です。一方、低湿地においては、水へのアクセスが比較的良好で稲作が営まれていますが、適正な栽培技術や水管理の導入によって生産性を向上する余地が大きく残っています。
本プロジェクト(通称、PiCROPP)は、「ル」国東部県2郡(ブゲセラ郡、ンゴマ郡)において、1)収穫後処理技術および水管理技術を含む水稲栽培技術向上、2)市場を志向したマーケティング技術を含む園芸作物栽培技術向上、3)生産者組合組織運営の改善やジェンダー主流化による組合組織能力の向上、4)普及関係者の能力向上(以上、プロジェクトの成果)を通じ、稲作の収量向上および園芸作物栽培の収益向上を図ることを目的としたものです。
プロジェクトでは、市場ニーズの分析から始まり、複数の研修を同時並行して行う包括的な研修を展開してきました。栽培や水管理といった技術系研修に加え、マーケティング研修、生産者組合の運営能力の改善およびジェンダー主流化が互いにリンクすることにより、様々な変化が生まれ、最終的には対象組合のコメおよび園芸作物生産において、収量向上や収益向上に貢献しております。
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