業務案内[海外]中近東
イラク国 カハラ稲作農場計画調査
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1978年~1980年
70年代後半、イラク共和国の経済は、石油産業を中心とする鉱業部門では著しい発展をみせますが、一方の農業部門では厳しい自然条件の下、発展が遅れ気味でした。こうした産業の均衡をとり、また増加しつつある人口に対応するため、農業部門の進展、食糧の確保が国家の主要課題となっていました。特に人口の大部分を占める貧しいシーア派イスラム教徒の住む南部では、大規模な土壌塩化と相まって、この問題は深刻でした。
このような問題を解決するためには、機械化農業を導入し、効率的な稲作技術と経営方式を採用する必要があります。当社では、同国南部アマラ市近郊にあるチグリス河の氾濫地区の一部6,300haに水田を造り、近代的な取水施設を設置し、最適な灌漑・排水システムを導入するための計画を策定しました。
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