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チュニジア国 南部オアシス地域灌漑施設整備計画調査
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1995年~1996年
チュニジア国南部地域の産業は農業に特化しています。そのため、この地域の農業の停滞は、北部都市、特に首都チュニスへの人口流入を引き起こし、政治問題となってきました。
南部地域の農業は、オアシス農業が主体であり、降水量が年100~200mmと少ないことから、灌漑施設が非常に重要な役割を担います。本調査は、南部4県のガベス、ガフサ、ケビリ、トズールにあるオアシス153箇所、計23,435haに係る灌漑用末端土水路の改修と排水路整備を行うためのものでした。灌漑用水の安定化により、農業生産の増加を図り、地域住民の生活向上に寄与することを目的としたフィージビリティ調査です。
調査の結果、末端水路のコンクリート水路化、PVCパイプ化と排水路の整備が提案され、円借款事業として実施されました。また、本件はその後、当社が国際協力銀行の発注により節水かんがい事業についての案件実施支援調査を実施し、その後の円借款事業へと発展しました。
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