業務案内[海外]中近東
モロッコ国 エルラシディア県 農村地域開発計画調査
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2009年~2012年
「モ」国政府は近年、貧困削減を推進するため、地方分権化を進め、ボトムアップ型地域開発プロセスの適用・定着を目指しています。しかし、エルラシディア県では、人員・予算上の制限や実務経験の浅さ、加えて集落が広大な地域に点在する地勢的条件の下、県やCommuneの行政・議会が本来期待される機能を十分に果たされていません。また、アソシエーションや協同組合等の住民組織の多くは設立後間もなく運営能力が備わっていません。このため、地方行政や住民組織の能力強化が必要となっています。当該地域の開発事業を効果的に進めるには、従来の縦割り型行政からセクター間協調への移行を図り、総合的な開発戦略を構築する必要がありました。
このように他地域から社会的・地域的に隔絶され厳しい自然条件を呈し、貧困に苦しむエルラシディア県農村地域住民の収入創出・向上を主とした生活水準の改善を図る事を目標とし、1)Commune開発計画(PCD)の策定、2)エルラシディア県農村開発計画(PRDP)の策定、3)調査のプロセスを通じて、上記PCD及びPRDPの策定から事業実施までの工程並びに事業実施体制にかかる改善策の提言、4)実証事業を伴う計画策定の過程を通じ、調査に参加する県及びCommuneの行政機構、事業実施機関並びにアソシエーション(NGOやCBO)や協同組合などの住民組織の人的・組織的能力を強化する事を目的として実施されました。
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