業務案内[海外]アジア
バングラデシュ国 洪水適応型生計向上計画調査
|
2000年~2002年
チャール(河川の中洲)およびハオール(広大な窪地)地域は、バングラデシュ国の中でも特に貧困層が多く、毎年の洪水によって家屋・農地・家畜などに被害が発生する地域です。当社では、この地域を対象として、洪水との共生を前提とした生計向上計画を策定しました。
バングラデシュ国における各国ドナーの洪水対策は、これまで、大規模な構造物対策による「洪水の防御」が主流でしたが、自然の強大な力と国の財政事情を考慮すると、こうした対策には限界が見えていました。
そのため、本計画では、洪水をねじ伏せる発想ではなく、定期的な洪水については受け入れ、被害軽減に有効な必要最小限のハード的対策を行う方向性を打ち出しています。これに加え、住民の生計向上を通じて防災力を強化することを盛り込み、総合的な洪水への耐性を強化する計画となりました。
|