業務案内[海外]アフリカ(西)
ニジェール国 ウナ・クワンザ農業水利整備計画実施調査
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1988年~1989年
ニジェール国は、日本の3.5倍の国土を持ちながら大半がサハラ砂漠に覆われ、可耕地は、南西部を貫流するニジェール河沿いの氾濫原とその周辺に限られています。その広さは国土の12%に過ぎません。
この国では、ミレットとソルガムの栽培が自給をほぼ達成してきました。しかし、都市部の生活レベルの向上で米需要が急増し、8万トンの需要のうち5万トンを輸入に頼り、外貨事情の急激な悪化をもたらしていました。
そうした状況を改善するため、当社は、限られた水資源のもとで最大の生産性を図るために、ニジェール河沿いの氾濫原約4,000 haのポンプ灌漑による米二期作計画を策定しました。本計画は23,000トンの米増産を図るものであり、輸入米をほぼ半減できるものです。気温45℃の灼熱下での調査は、測量隊の大半が帰国後に入院してしまうほど過酷なものでした。
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