業務案内[海外]アフリカ(全域)
アフリカ地域 地域密着型小規模灌漑のアフリカ広域展開に係る情報収集・確認調査 |
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2021年~2023年
サブサハラ・アフリカでは天水に依存した不安定な農業生産が大きな課題として挙げられます。灌漑開発が進められているのは可耕地の7%程度で、さらに灌漑開発がされても不適切な維持管理によって灌漑施設が機能しないケースも散見されます。 JICAは2002年からマラウイ国、2009年からザンビア国において住民参加型の小規模灌漑開発(COBSI)を実施しました。COBSIでは乾期の灌漑農業を目指し、現地で入手可能な木や草、土などの材料を用いて、「河川水を堰き止めて灌漑用水を得る」簡易堰を設置しました。この結果、農家は雨期に天水、乾期に河川水を灌漑に使用することで通年の営農が可能となりました。 本業務ではCOBSIの広域展開の可能性を調査・確認するため、サブサハラ・アフリカの全49カ国を対象に、衛星画像解析を実施して小規模灌漑開発のポテンシャルを確認し、統計資料などの分析により現地調査対象国の絞り込みを行いました。その結果、シエラレオネ、コートジボワール、タンザニア、モザンビーク、マダガスカルの5ヵ国にて現地調査が実施され、各国でCOBSIのポテンシャルを確認しました。また、COBSIの広域展開に向けたロードマップとして広域展開(案)などが作成されました。 |