業務案内[海外]アジア
ミャンマー国 バゴー地域西部灌漑農業収益向上プロジェクト |
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2016年~2022年
ミャンマーのバゴー地域では、2015年から2019年の間、4つの灌漑システムの改修・機能向上にかかる事業「バゴー地域西部灌漑開発事業(円借款事業)」が実施され、送水ロス低減のために水路ライニングと水利構造物の改修が行われ、これによって灌漑水供給範囲が拡大しました。この灌漑システム改修・機能向上の効果を農家の所得向上につなげるためには、他の多くの課題に包括的に取り組むことが必要とされます。 本業務では例えば、イネ種子の品質向上を図るために、稲作農家が保証種子を使用するインセンティブを生み出す仕組みの構築に取り組みました。具体的には、精米業者等の民間業者と農家を繋げ、保証種子の高価買取による農家側の利益と、それに伴う精米歩合の向上による精米業者側の利益の双方を増大させ、イネ保証種子の利用・普及を強化する好循環を作り出しました。また市場の動向を考慮した作付け作物の多様化を促進したり、対象地域住民の参加型水管理指針を整備・運営したりすることによって、収益性の高い灌漑農業モデル確立に貢献しました。 |