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ニジェール国 灌漑稲作振興のための農業水利整備公社機能強化計画 |
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2018年~2021年
ニジェールは、アフリカのサハラ砂漠に位置する内陸国で、国土面積(127万k㎡)のうち約3分の2がサハラ砂漠に覆われる厳しい自然条件下にあり、世界で最も貧しい国の1つでもあります。農業は雨量に左右される天水農法であるため、ニジェール政府はコメ等の農作物の生産を増加するために、2015年に12万haだった灌漑農地を2021年には35.8万haまで拡大することを目標としています。 1978年に国の大規模水田整備の中心機関として設立された農業水利整備公社(ONAHA)は、1980年代後半に政府機関の民営化の方針転換により業態が変化し、組織の衰退や機材の老朽化が進みました。しかし、2016年に当国政府は3Nイニシアチブを達成するため、民営化の方針を見直し、ONAHAが公的機関として灌漑農地の整備・維持管理において再び中心的な役割を果たすことが法令により明確に定められました。他方、ONAHAでは現有機材の多くが老朽化しており、前述の役割を果たす上で機材の更新・増強が不可欠となっていました。 以上の背景から、ニジェール政府は灌漑農業開発の推進のために「灌漑稲作振興のための農業水利整備公社機能強化計画」を策定し、我が国に対して無償資金協力を要請しました。本事業は、灌漑農業基盤整備・維持管理に必要な機材を供与し、灌漑受益者への安定的な水供給と作物の作付面積・生産量・生産性・所得の増加を目指したものです。 |