業務案内[海外]アジア
ネパール国 シンズリ道路沿線地域商業的農業促進プロジェクト |
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2015年~2020年
ネパールの国土は山岳部から平野部まで高低差に富んでいます。山岳部では、その急峻さから、市場への物資運搬を人力に頼らざるを得ないことも多く、山岳部の開発を進めるためにはインフラ整備が不可欠となっています。その一環として、ネパール政府は日本政府の無償資金協力を活用し、1996年~2015年の間に、首都のあるカトマンズ盆地からタライ平野まで全長約160kmのシンズリ道路を完成させました。 道路建設に際し、ネパール政府は、JICAからの支援を得て、包括的な開発マスタープランも作成しました。その優先目標の一つは、高付加価値農産物のバリューチェーンを道路沿いに構築し、地域の農業関係者の収入向上を図ることでした。この目標達成に向け、プロジェクトでは農家グループに対し、市場志向型営農システムの確立と、市場向け農産物の販売能力向上を支援しました。また、連邦制化による農業普及サービスの中央から州、地方政府への委譲を受け、市場志向型営農システムの継続的な普及のために、異なるレベルの政府間の役割分担と連携にかかるマニュアルの作成等も行いました。 |