業務案内[海外]アジア
ブータン国 サルパン県・タクライ灌漑システム改善計画アタリ流域地域灌漑施設整備計画 |
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2011年~2015年
ブータンの国土はそのほとんどが山岳地帯で、農地面積は国土面積の7.7%にとどまり、また、農家一戸あたりの農地も小さいため農業生産性が低く、主食であるコメの食料自給率は50%程度にとどまっていました。コメの食料自給率向上のためには効率的な農作業の実施、並びに、土地当たりの生産性向上が不可欠でした。 サルパン県に位置する国内最大の灌漑システムであるタクライ灌漑システムは、ブータンでは稀な温暖な気候と広大かつ平坦な農地に恵まれ、コメ生産の高いポテンシャルを有していました。しかし、洪水による取水施設及び水路の損傷が毎年のように発生し、安定的な灌漑用水供給が困難な状況であり、また、取水施設・水路の度重なる修復工事が、システムを管理する水利組合の大きな負担となっていました。 このような背景から、本事業は耐久性の高い取水施設の建設を行うことで安定的な灌漑用水の供給を可能とし、タクライ灌漑システムのコメ生産ポテンシャルを最大限に引き出すことを目的として実施されました。具体的には、取水堰の新規建設、既存送配水施設の補修・改修、河川水位観測施設の設置などを行いました。 |