業務案内[海外]アフリカ(東・南)
ザンビア国 持続可能な地域密着型灌漑開発プロジェクト |
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2019年~2023年
ザンビアでは農業の生産量と生産性が課題となっており、可耕地のうち有効利用されているのは約16%、さらに灌漑可能農地のうち実際に灌漑されているのはわずか5%程度にすぎません。生産量の拡大と生産性の向上のためには、農地の拡大と共に灌漑農地の促進が求められます。政府は灌漑面積拡大のためのプロジェクトを実施してきましたが、予算不足や灌漑設備の不適切な維持管理、農業普及員の能力不足が拡大の阻害要因となり、遅々として進んでいないのが現状です。 JICAは現地の資源を利用した簡易堰の設置を通した技術移転プロジェクト、「小規模農民のための灌漑プロジェクト(T-COBSI, 2014-2017)」を実施し、事業の有効性と効率性がザンビア政府に高く評価されました。本事業はT-COBSIの成果を踏まえたさらなる灌漑農地の拡大と灌漑農業の促進を期待し実施されました。 本事業(E-COBSI)は事業対象地域を6州45郡に拡大し、小規模灌漑開発に加えて、市場志向型農業の導入や事業対象対象農民の栄養改善にも取り組みました。その結果、500haにおよび灌漑農地が新たに開発されるとともに、プロジェクト参加農民の農業収入は従前に比べておよそ70%増加しました。また、灌漑農業の導入や農業収入の増加により家族メンバーの栄養状況に対して好影響をもたらしました。 |