業務案内[海外]中近東
エジプト国 上エジプト灌漑施設改修計画
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1991年~2004年
「ピラミッドと砂漠の国」エジプトの農地面積は、全国土の約3.15%。この国では、近年の人口増加(年率2.2%:1980~1999)に対して、食糧自給率の低下と食料輸入の増大が深刻であり、食糧増産が最優先課題となっていました。
エジプトでは、降雨が極端に少ないため、農業生産のほとんどがナイル川からの灌漑用水に依存しています。しかし、ナイル川の水源量は限られています。また、水位変動の大きいナイル川から水を汲み上げる45ヶ所のフローティングポンプ場は、築後40~60年経過して老朽化が進んでおり、早急に改修し機能回復を図る必要がありました。
本事業は、第1次3,164ha、第2次2,300ha、第3次4,368haの既耕地を灌漑する安定した水量を確保し、作付体系の変化に対応するために行われました。農家の所得向上、地域の事業振興を図るために、フローティングポンプ場の改修を計画し、実施しています。
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